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まずは、血管について、お話しいたします。

1)血管について

人の体全身には、血管が張り巡らされています。
足の先から頭のてっぺんまで、ほとんど隙間(すきま)なく、びっしり
張り(はり)巡(めぐ)らされています。

血管は、3種類があります。動脈(どうみゃく)、静脈(じょうみゃく)、
毛細(もうさい)血管(けっかん)です。

これらの血管をすべて合わせると、どのくらいの長さになるか、知って
いますか。私もびっくりしました。

なんと、全長で、10万キロメートルです。地球の赤道を、2周半できる
長さです。すごい長さですよね。

そして、最も細い毛細血管は、赤血球より小さくなります。
赤血球より細い血管を、赤血球はどうやって通り抜けるのでしょうか。

赤血球は、コンニャクのように柔らかいため、細長い形に変化して、
細い毛細血管を通り抜けることができるのです。

ちなみに、血液が全身を一巡りする時間は、およそ1分です。
1分で、地球を2周半しているわけで、信じられない早さです。

心臓から送られた血液が、体全身を巡り、血液は、酸素、栄養、
水分などを細胞に運びます。

細胞から出された二酸化炭素や老廃物などを取って、尿などとして、
体外に運び出します。おかげで、手足が動き、脳が働きます。
素晴らしい体の神秘です。

私たちは、神秘的な力によって、今ここに、生きています。

生まれたときから当たり前のようにある体ですが、感謝しなければ
いけませんね。ありがとう、血液さん、血管さんです。

それでは、本題の高血圧の話に入ります。

私が、23歳ぐらいだったかと思います。会社の健康診断で、
何度測定(そくてい)しても、最高血圧が140mmHgを越えていま
した。

このあと、会社からの指示により、病院で再検査をすることになり
ましたが、やはり最高血圧が140mmHgを越え、高血圧と診断され
ました。

病院からは、1週間分の薬(降圧剤)が処方されましたが、自分自身
で原因がわかっていたので、服用しませんでした。

ちょうどこのとき、仕事はうまくいっていない状態であり、また車で
事故を起こしてしまい、精神的なダメージが半端ではなかったのです。
そして、この不安な気持ちが、最高血圧を押し上げていると、自分自身
でわかっていたのでした。

2)高血圧のガイドライン

高血圧患者が4千万人、高コレステロール血症3千万人、糖尿病は予備
軍を含めて2300万人・・・・と、日本人にはすごい数の「病人」
がいることになっています。

これは、薬を売るための策略としか思えません。「このぐらいからは
治療したほうがいいよ」という高血圧の基準が、たいした根拠もなく
どんどん下がっているのです。

長い間、最高血圧の基準は160mmHgだったのが、2000年に
140に、2008年のメタボ検診では、ついに130にまで引き
下げられています。

50歳を過ぎたら「上が130」というのは一般的な数値ですから、
たいてい高血圧患者にされ、降圧剤を飲んで「治療」するハメになる。

体内の状況は人によって違います。それを一定の値で「血圧が高い」
と線引きすること自体に無理があります。

その結果、薬品業界はホクホクです。1988年には降圧剤の売り上げ
がおよそ2千億円だったのが、2008年には1兆円を超えて、20年
間で売り上げが6倍に伸びています。
血圧商法、大成功ですね。

高血圧の基準となる数値が10低くなると、血圧の患者さんが1000
万人増えるという現実があることを知っている方は少ないのではない
でしょうか。

総コレステロール値も、日本人は高いほうが長生きだと10年以上前
からわかっているのに、基準値はなかなか上がりません。

コレステロール低下薬のスタチン類は年間2600億円の売り上げが
あって、関連医療費はその3倍と言われています。

問題は、血圧やコレステロールを薬で下げると、数値は改善しても
早死にするリスクが高くなること。世界中の数万人規模の追跡調査で
はっきりしています。

ここで体験談を二つご紹介いたします。
こう言われると
「まさか、そんなことあるわけない!」
「高血圧は、薬を飲まないといけないって聞いたけど・・・」
こんなことを思われる方も多いのではないでしょうか。

しかし高血圧になっても、生活習慣や考え方を変えることで、血圧を
調整できます。なお、この冊子では考え方は省きます。

高血圧に限らず、最近では「薬では、本当の解決は得られない」と話し
たり、本を出版したりするお医者さんも増えてきています。

<<例:65歳・男性・トラック運転手>>
ある日、頭の後ろ側がパンパンに張った感じで、夜も眠れないように
なり、病院に行くと高血圧と診断されました。健康には自信があった
だけに大きなショックでした。

危機感を感じ、食事を一から見直し、身体のことを考えた食生活に
変えていきました。また慣れないながらも、自ら身体を動かすように
心がけました。

すると1ヵ月ほどで血圧が安定し、頭の痛みもなくなり、体調も良く
なりました。以前にもまして、仕事に汗を流しています。

<<例:65歳・女性・主婦>>
パートの仕事をしながら、家庭を守り、ようやく子育てを終えました。
体調がすぐれず病院を訪れた時、高血圧だと診断されました。

頭が重たく、起きているのもしんどくて、すぐに横になりたくなる
ようなだるさが、続いていました。

この方も、少しでも身体を動かすようにと、散歩をし始め、食生活も
身体のことを考えたものに変えていきました。

すると、1ヵ月ほどで、血圧も安定し、だるさや疲れも無く、寝つき
や目覚めも良くなりました。また、つらかったひざの痛みも毎日歩い
ていると、ずいぶん楽になりました。

このお二人は、なぜ血圧を安定させることができたのでしょうか。

何も特別なことをした訳ではありません。毎日の生活を見直し、血圧を
安定させるコツをつかんだことで、身体にある自然治癒力(しぜんち
ゆりょく)が働き、本来の健康を取り戻したのです。

実は、お二人がそのことに気づいたのは、“血圧の仕組み”を理解した
からだったのです。

3)血圧が高くなる仕組み

「塩分のとりすぎ」、「太りすぎ」、「ストレス」など、様々な理由が
あげられますが、もっとも問題なのが、血液中に過剰な栄養分が余っ
てしまい、血液の流れが悪くなる『ドロドロ血液』なのです。

「血がドロドロになる」とは、血液の中の余分な栄養が、のりのよう
に赤血球にくっつくことで、赤血球同士が鎖(くさり)のようにつな
がってしまい、血管の中が流れにくくなってしまうのです。

そうするとひどい場合には、血管が詰まってしまい、脳梗塞(のうこう
そく)や心筋梗塞(しんきんこうそく)などを引き起こしてしまう
恐れがあります。

しかし、私たちの身体はよくできたもので、そうならないように、
身体の中では、自然に安全装置が働くようになっています。

つまり、血がドロドロになり、血管の中を流れにくくなると、私たちの
心臓は、身体のすみずみまで血液を送り出そうと、一所懸命に動いて
くれるようになるのです。

このように心臓が血液を送り出すために圧力を強めた状態。これが、
高血圧と言われる状態です。

◎血がサラサラになると、血管の中を血が流れやすくなります。
       ↓
◎そうすると、身体の中の血の循環、つまり、血のめぐりがよく
なります。
       ↓
◎すると、心臓の負担が少なくなり、血圧が下がって安定します。

では、どうすれば、血の「めぐり」がよくなり、血が「サラサラ」に
なるのでしょうか。


4)簡単!15分で血のめぐりがグーンとUP

では、血のめぐりをよくするのに、最も効果的なことは、運動なのです。
「なんだ、そんなことかぁ・・・」と思われるかもしれませんが、
身体を動かすことで、確実に血のめぐりはよくなります。

ご紹介したお二人も、散歩をして身体を動かすことで、血のめぐりが
よくなっていったのです。

男性は一日に1時間ほど、女性は週に2~3日、1回1~2時間ほどの
散歩を続けました。その習慣が血のめぐりをよくしたのです。

散歩(ウォーキング)は、身体に負担をかけず、酸素を取り入れながら
カンタンにできる有酸素運動の代表格でもあります。

また、散歩の中に「その場スキップ」を取り入れてください。毛細血管
は、年とともに、細胞同士の「接着」が甘くなってしまいます。

すると血液が途中で漏れ出してしまい、毛細血管の劣化を引きおこし
ます。しかし日ごろから十分な血流があると、細胞がお互いにくっつき
あって、血液の漏れを防ぎ、健康な毛細血管を生み出してくれるのです。

その場スキップで、ふくらはぎのポンプ機能を強め、足の下の方か
ら血液を戻す力を高める効果が期待出来ます。

散歩の時間についてですが、最初から1時間は、さすがに難しいか
もしれませんが、10分程度のカンタンにできることから、はじめ
てみてください。その場スキップも1分ぐらいからはじめてみてく
ださい。

でも、そうは言っても身体を動かす習慣もないし、また時間もなく、
なかなか始めにくいなぁという方におすすめなのが、「血圧気功法」
です。ここでは、気功法の一部をご紹介します。

①肩回し:前から後ろ、後ろから前へと回します。肩や肩甲骨の
裏側の血液やリンパ液の流れがよくなります。
上げるときに息を吸って、下ろすときに息を吐きます。

②呼吸法:口から、細く長く、ゆっくりと息を吐いていきます。
   吐ききったところで、鼻から空気を吸い込みます。
      吐くときには、身体全身の力をぬきます。

5~10分ほど続けましょう。

③腕さすり:腕から指先への血流UPのマッサージをします。

④耳こすり:手のひら全体で、耳ツボを刺激します。      
耳の表、裏をこすります。

⑤かかと上げ:親指から小指に順番に体重を移動させていき、
かかとを上げていきます。


5)ドロドロからサラサラへ

これは、高血圧だけでなく、ほとんどの病に言えることですが、
食べ過ぎが要注意なのです!!

◎食べ過ぎてしまいます。
    ↓
◎吸収しきれない余分な糖や脂肪が、血の中に残ってしまいます。
    ↓
◎余分な栄養分が、赤血球同士を鎖のようにくっつけて、血が
流れにくくなります。
    ↓
◎ドロドロ血液になってしまいます。

健康法として、断食(だんじき)や少食が取り上げられるのも、
この仕組みが関係しています。

よく“腹八分目が病なし”と言われますが、この身体のメカニズム
からも正しいことがわかります。

食べすぎは、身体にとって大きな負担になっているのです。また、
食生活では、塩分をひかえる、緑黄色野菜を食べる、海藻類を
食べると言いますが、私にはできませんし、続けられません。

そこで、カンタンに誰もができることをご紹介いたします。

それは、お酢なのです。皆さん、知っていましたか。お酢は、
1万年前から存在する最古の調味料の一つなのです。

疲労回復や消化吸収をよくしたり、殺菌作用があったりと、幅広い
効果があります。

このお酢が、血圧にとっても強い味方となってくれます。お酢に含ま
れている「クエン酸」は、血液の中の血小板が固まるのを防いでくれ
る働きがあります。

つまり、血がドロドロになるのを防いで、血を流れやすくしてくれ
ます。しかも、お酢の効果はこれだけではありません。

お酢を飲むと、身体の中に「アデノシン」という物質が発生します。
このアデノシンは、狭くなった血管を広げて、血液を流れやすくして
くれるのです。

さらに、クエン酸は、ガンにもすごく効果があるということがわかっ
てきました。

では、お酢をどのようにとればいいのでしょうか。
それは、果実酢(かじつす)です。

例えば、リンゴ酢とキウイの場合は、

①保存できる瓶(ビン)にリンゴ酢を入れます。
     ↓
②そして、キウイの皮をむき、輪切りにして入れます。キウイ
2個分入れます。
     ↓
③角砂糖を入れます。
     ↓
④そして2週間で完成です。
     ↓
⑤2週間後、コップ1杯に大さじ2杯分のリンゴ酢+キウイを入れ、
水またはお湯を注いで飲みます。

リンゴ、バナナ、ブドウなど、いろいろな果物といくつかのお酢を組み
合わせることにより、たくさんの効果が期待できます。

それでは、今回の高血圧対策(血圧の安定対策)をまとめますと、
以下の三つになります。  *免疫力も高まります!

◎身体を動かす(散歩)。または血圧気功法をおこなう。

◎食事は腹八分。
よく噛んで、ゆっくり食べれば、満腹中枢の働きによって、食事の
量を少なくできます。だいたい15分で満腹中枢が働きます。

◎お酢をとる。おすすめは果実酢。


6)高血圧は自然な身体の反応
              (埼玉県 おおみや診療所の松本医師)

そもそも年齢を重ねると血圧が高くなるのは、自然な身体の反応で、
病気ではありません。
年とともに、血管も老化し硬くなります。そして、硬くなった血管を
通って血液を身体のすみずみまで届けるには、血圧を上げて、力一杯
(ちからいっぱい)に血液を押し出す必要があります。

こうして加齢と共に血圧は高くなりますが、それは身体にとっては
自然なことで、年齢に90をプラスした数値が血圧の適正値となります。

つまり、60歳なら150、70歳なら160が適正な血圧です。

7)降圧治療で脳梗塞(のうこうそく)の恐れが2倍に

「血圧が高いと脳卒中が心配」と言う方も多いかもしれません。
しかし、2006年12月31日の日経新聞の記事で、降圧治療で脳梗塞の
発症率が2倍に増えるという論文が発表されました。

脳梗塞は、脳の血管がつまり、脳の組織や細胞が死んでしまう病気ですが、
実は、心臓は血圧を上げることで、脳の血管につまったゴミを押し
流そうとしています。

そこに薬で無理やり血圧を下げると、ゴミは残ったままで血液の流れが
弱まり、脳梗塞を起こす危険が高くなってしまうのです。

脳梗塞や心筋梗塞など、最初に気功療法に来られる方に、よく質問を
します。

質問の結果、こういった血液の詰まりが原因となる症状の多くの方は、
ほとんどと言っていいほど、以前から降圧剤を服用しているのです。

血液は、体にとってもっとも大切です。降圧剤や血液をサラサラにする
薬を、症状によっては一時的に服用するのはしかたないことかもしれ
ません。

しかし、“長期間”または“あたりまえ”に服用するのはどうかと思い
ます。

身体を動かし、食生活での工夫をしながら、医師との相談のうえ、薬の
量を減らしていく、または服用をやめればいいかと思います。

ぜひ、皆さまの健康な暮らしのサポーターとして、お役立てください。

一人でも多くの方が、自然に血圧を調整でき、毎日イキイキと健康に
すごしていただけることを心から願っております。
 

<参考>
・医者に殺されない47の心得 医療と薬を遠ざけて、元気に、長生き
 する方法               (近藤誠医師)
・自然治癒力をともに高める会の冊子

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食事は、呼吸と並んで、「気」をとりいれる方法の一つになります。
食という漢字は、“人が良くなる”ということです。

一般的には、「体の調子が悪いから、しっかり食べて体力をつけよう」、
「バテ気味だからスタミナをつけるために、食べておかないと」ダメ
だと思い込んでいるのです。以前の私も同じでした。

別の冊子でも食べ過ぎについて、説明をしておりますが、これは、世の
中にある重大な誤解の一つ。

「体力をつけるため、病気を治すために、たくさん食べる」というのは、
間違いです。

食事のとりかたに関して、まずは「少食」を心がけましょう。

以下は、参考書籍を元にしてまとめております。

私の方で、書籍の内容を省略したり、変更を加えたり、簡潔にしており
ます。詳しくは、書籍を購入して、読んでみてください。

1)食べすぎは「万病のはじまり」
人間の体は、「たくさん食べるほど気が充満する」ようにはできていま
せん。

逆に、たくさん食べれば食べるほど胃に負担がかかり、気を消耗します。
しかもカロリーを過剰摂取(かじょうせっしゅ)すると、当然のこと
ながら太ってしまいます。余計な脂肪が増えた分、大事な気も浪費する
ことになり、糖尿病や高血圧といった生活習慣病にかかりやすくなる
だけです。

脂肪やカロリーの多い食事は、血液をドロドロにします。
カロリーのとりすぎによる肥満は、乳がんや大腸がん、子宮体がんと
いった、がんにかかるリスクを上げてしまいます。

がん、脳血栓、心筋梗塞、心臓病、胃炎、痛風、胆石・・・・
病気の原因の多くは、食べ過ぎによる血液の汚れにあるのです。まさに、
食べすぎは「万病のはじまり」なのです。

よく「腹8分目」と言いますが、「腹6、7分目くらいで十分」と思って
います。そして、できるだけその食事量を乱さないこと。昨日は満腹以上
の11分目まで食べたけれど、今日は忙しかったので4分目と、ムラが
あるのは体によくありません。

2)“長寿遺伝子”をオンにする食べ方
実際、最新の科学でも「少食」が、糖尿病や認知症を予防し、若返りや
長寿をかなえることが明らかにされてきています。

米国ウィスコンシン大学がアカゲザルにおこなった実験によると、必要
カロリーの30%ほど制限したエサを与え続けたとき、がんの原因と
なる活性酸素の発生がおさえられ、若返り長寿遺伝子である「サーチュ
イン遺伝子」が活性化することが実証されたというのです。

小食(しょうしょく)にしたアガゲザルは、毛がふさふさでシワがほと
んどなく若々しい、また通常の量のエサを食べ続けたアカゲザルは、毛が
抜けて老け込んでしまっていました。

サーチュイン遺伝子は、地球上のほとんどの生物が「飢餓対策」として
獲得した寿命を延ばす生命共通の働きで、この遺伝子のスイッチがオン
になると、内臓や皮膚、血管、骨など体のあらゆる場所が若く保たれ、
寿命が延びるそうです。

サーチュイン遺伝子は、私たちの誰もが持っていますが、ふだんはスイッ
チがオフになっており、カロリー制限をしたときにオンになるのです。

この事実は、NHKスペシャルでも『あなたの寿命は延ばせる~発見!
長寿遺伝子~』というタイトルで放送されています。

3)NHKスペシャルの概要 *インターネットより
『あなたの寿命は延ばせる ~発見!長寿遺伝子~から』
「サーチュインと呼ばれる特定の遺伝子を活性化させれば、人間の寿命
は10年延びることがわかってきました。

そう断言するのはアメリカを代表する名門・マサチューセッツ工科大の
レオナルド・ガレンテ教授だ。

ガレンテ氏が発見し、サーチュインと名付けられたDNAが、いま大きな
話題となっている。

人間を含む多くの生物が保有するというサーチュイン遺伝子は、老化の
原因といわれる活性酸素の発生を抑制し、免疫細胞の暴走を食い止める
機能をもつ。その結果、老化の進行を遅らせることができ、寿命を延ば
すことにつながるというのだ。

「サーチュインは普段は眠っている状態にあります。しかし、その機能
を最大限に引き出すことができれば、動脈硬化やアルツハイマー病など、
加齢に伴う病気の発症を遅らせることができるんです」

さらに現在までの研究では、認知症や加齢性の難聴、しみ、しわなどの
進行も抑制する効果があるといわれている。まさに「不老長寿」を司る
(つかさどる)ような遺伝子なのである。

そんな人類の希望を背負った「長寿遺伝子」を宝の持ち腐れにしない
ためには、サーチュインのスイッチをONにしなくてはならない。その
方法として「カロリー制限」をあげている。

根拠として紹介されたのは、アメリカ・ウィスコンシン大で20年以上に
わたり実施されている、アカゲザルの実験だ。

同大の研究チームは、アカゲザルを2群に分け、一方のグループに与える
食事量だけ通常より30%減らし、互いの比較データを取り続けたという。

現在、アカゲザルたちは人間で言えば70歳を超える高齢となっている。

一般的なカロリー量を与えられたグループは、その半数が死んでしまっ
たが、カロリーを制限されたグループは、なんと8割以上がまだ生きて
いるというのだ。

フロリダ大学加齢研究学部助教授の染谷慎一氏は、自身の研究結果を
もとに解説する。

「同様にサーチュイン遺伝子をもつマウスでも、カロリー制限された
ほうが必ず長生きする。やせていて、生活習慣病の発症も遅く、健康
状態が長く保てる。

カロリー制限というのは、ありとあらゆる生物に保存されているメカニ
ズムなんです。サーチュインは、その時に生き残るために、エネルギー
の使いすぎを抑え、そのストレスに反応して活性化されるようです」

4)お腹が「グーッ」と鳴るのを楽しむ
お腹が「グーッ」と鳴るのは、空腹を知らせるサインですが、だからと
いって、あわてて食事をかき込んだりしてはいけません。

しばらくは、この「グーッ」の時間を楽しむようにします。

なぜなら、このときこそ、「生命力遺伝子」の中の「サーチュイン
(長寿)遺伝子」が発現しているからです。

この遺伝子によって、体中の遺伝子をこのサーチュイン遺伝子がみる
みるスキャンしてくれて、傷ついているところをどんどん修復してくれ
るのです。

老化もガンも、遺伝子の異常が原因といわれています。このサーチュ
イン遺伝子を発現させることで、若返りやガン予防が可能だということ
にもなるのです。

<youtubeより「体を老化させる原因は !驚愕、若返り遺伝子スイッチ
オン」>

○ポイント1:空腹を感じたら、しばらくキープ!。30分~1時間後 を
        目安に食事をするとよい。

○ポイント2:空腹時のコーヒー、お茶はNG!
       カフェインが入ったものは避けよう。吐き気やめまいを 招く
       こともあるため。麦茶などカフェインレスのものを選ぼう。

○ポイント3:「腹6~8分目」を目安に。食べる量が減れば、必然的に
         お腹が早く空き、空腹の時間も長くなる。腹8分目から
         スタートし、少しずつ6分目程度まで抑えられるとよい。
         茶碗やお皿を小さいサイズに変えて、量を減らす。

満腹に食べるということを避けて、空腹を感じる時間を意識的に増やす
だけで、老化を遅らせて、若返るのなら、これはやらないてはありま
せんね。

11月に気功療法を受けに30代の男性が来られていました。症状は
首のコリと肩全体のコリの施術でした。

3回目の予約が、お昼の12時からでしたので、お昼は食べられました
かと尋ねました。

すると、”お昼は食べていません。10年前から一日一食なのです”と
答えられました。

”おーすごいですね”と応えると、10年前に白血病になり、10mも
歩けなくなったとのことでした。

病院での抗がん剤は、あまり効果が期待できず、ノルウェーの留学時代
に、木こりの職業の方は、腰痛予防のために、一日一食というのを思い
だし、また甲田先生の断食療法を見て、一日一食をはじめたそうです。

その結果、見事に白血病を克服したそうです。この方いわく、糖尿病も
一日一食で治ると力強く語られました。

最初の一週間は苦しかったようですが、体重も変わらず、今も続けて
いるとのことでした。

食べ過ぎも体へのストレスです。お腹が”グーッと鳴ったら”少し
ガマンです。

2018年も、引き続きよろしくお願いいたします。

最後まで、お読みくださり、ありがとうございます。

<参考書籍>
・病気を自分で治せる「気」のパワー 元気な100歳をめざす心身強化
バイブル 著者:丁 治紅(てい じこう」
・「空腹」が人を健康にする 著者:南雲吉則(なぐも よしのり)
マーフィー博士は、潜在意識で思っていたことが、現在の私たちを作って
いると言っています。

人生は、意識しようがしまいが、すべては「引き寄せの法則(類友の
法則)」、潜在意識の法則で成り立っているということです。

皆さん、頭でわかっていても、現在の否定的な状態から肯定的な状態へと
潜在意識を書きかえるには、どうすればいいのかと感じている方がほとん
どではないでしょうか。

希望や夢、そして病気の回復に対して、「できる」や「治る」と言い聞か
せようとしても、ほとんどの人が「やはり、無理かな」「そんなにうまく
いくはずがない」と思ってしまいます。

これは、過去の情報(経験)、とくに刺激的な情報は潜在意識に入りやす
く、過去の失敗・恐怖・不安などの情報がすり込まれていくのです。

そして、何かをやろうとすると潜在意識から、断片的にこのようなマイナ
スの感情がでてきて、ブレーキをかけるのです。心の壁が立ちふさがるの
です。

このような心の壁がでてくるのも、やむをえないことで、通常、脳波は
ベータ波が強くでているため、潜在意識のドア(入口)は閉じている状態
なのです。

ところが、すんなりと入力できる時間帯があるのです。マーフィー博士の
いう、夜の入眠時。

心身がリラックス、うとうととした状態のときには、アルファ波よりも
シータ波が出現します。

気功のときの深い瞑想時にもでてくる脳波です。

このとき、潜在意識と顕在意識の境がほとんどなくなり、希望や夢、病気
の回復が直ちに潜在意識に受け入れられるのです。

<眠りについて>
 皆さんよく聞かれると思いますが、レム睡眠、ノンレム睡眠。
 このレムとは「急速眼球運動=Rapid Eyes Movement」
 の頭文字をとったものです。

 レム睡眠中は、目を閉じた状態でも眼球は動いており、身体は休んで
 いますが、脳はさかんに活動しているのです。

 このレム睡眠中に記憶の整理や記憶の索引づくりのようなことがおこな
 われていると言われているのです。

 また、ノンレム睡眠中は、脳はしっかり眠っていると言われています。

 そのため、レム睡眠は大脳を活性化する眠り、ノンレム睡眠は大脳
 を鎮静化(ちんせいか)する眠りです。

 ノンレム睡眠とレム睡眠の周期は、1回約90分。この周期を4~5回
 繰り返すので、夜11時に寝ついた場合、朝5時、または6時半ごろ
 が一番目覚めやすい時間なのです。

 目が覚めて活動しているときの脳波 : ベータ波
       ↓
 目を閉じて安静にしているときの脳波 : アルファ波
       ↓
 少しまどろんだときの脳波 : シータ波

このアルファ波~シータ波にかけて、希望や夢、病気の回復の言葉を
唱えながら、眠りにつくのです。

それにしても不思議ですが、このときに、潜在意識へのインプットや
集合意識によっていろんなことができるのです。

肉体と心(顕在意識)は三次元、潜在意識は四次元であると私は考えて
います。

すべての人に備わっている力、そして生命を維持してくれている力、
人生を変えることのできる引き寄せの力=潜在意識を使わないのはもった
いないです。

アメリカの心理学の父とよばれるウィリアム・ジェームスは、「過去百年
でもっとも偉大な発見は、潜在意識の力に気付いたことであると」述べて
います。

また、19世紀の偉大な心霊治療師、フィニアス・クインビー博士は、
すべての力を癒しの神にささげるよう説きました。こうして完全な創造主
のイメージを持たせるとともに、天の摂理によって定められている精神の
バランスや安らぎ、健康へと向けさせようとしたのです。

現実のことであれこれ思い悩むのをやめ、心の中にある全能の力に目を
向ければ、問題が解決できることを説きました。

このように潜在意識は素晴らしいものです。これを機に、皆さんも潜在意識
を日常に活用してみてはいかがでしょうか。

私がマーフィーの法則を研究してきた中で、一番簡単で、究極(きゅうきょく)
の方法がみつかりました。

それは、自分の願望を示す単語だけで十分であるということです。

病気の場合は「健康」、不幸なら「幸福」、お金が必要なら、「富裕(ふゆう)
または富(とみ)」などという単語だけでいいのです。

その理由は、単語には判断が一切はいっていないのです。「健康」という
単語は、「私は健康だ」という文章とちがって、少しも判断がはいってい
ません。現実は無理だという判断がはいりません。

判断がはいらない以上は虚偽(きょぎ)ということもありません。

嘘(うそ)というのは、「AはBなり」と言った場合、現実には「Aは
Bでない」ときに、はじめて嘘(うそ)になるわけです。

ですから、逆暗示(ぎゃくあんじ)の起こりやすい人は、単語だけを繰り
返せばいいのです。

この単語を言うだけでも、顕著(けんちょ)な反応があることは、精神
身体医学ではよく知られていることです。

ここが大切です。単語を聞いたら、それが意味するもっともすてきな光景
を連想できるようにさえしておけばいいのです。

「健康」などと繰り返すたびに、意識する心に起こったことは、潜在意
識に引き渡されます。そして、潜在意識に引き渡された考えは、現実の
世界に起こってきます。

信じることと続けること。そして夢の中や日常の中でのヒラメキなどが
起きてきますので、「行動」です。

行動とは、大げさに考えずに、夢の中にでてきた場面や言葉について
調べてみるとか、ヒラメキについて本を買ってみるなど、ちょっとした
ことでいいのです。そこから、つながっていくのです。

<毎年恒例>
 年末・年始におこなっていただきたいことがあります。

 自分宛てに手紙を書くのです。それによって、潜在意識に思いつきと
 願望とを印象づけることができるのです。

 手紙に「かなえられた祈り」と書きつけます。それはそのとおりに
 なります。そして、封をして、机やタンスの引き出しの中にしまって
 ください。

 1年後、開封してください。きっと驚くことでしょう。

<ありがとうプロジェクトについて>
 先月のブログで載せました「奇跡を起こす ありがとう」プロジェクト
 ですが、面白いことに次男がはじめております。

 初日からの感想ですが、「いらいらがなくなった」、「精神が安定
 してきた(ニュートラルになった)」と言っておりました。
 これだけでも十分です。さらにいいことが起きるでしょう。

最後に、私たちは潜在意識(脳)によって生かされています。脳は一瞬
一瞬、一つのことしか考える(見る)ことができません。時計を見る場合
時刻を見たい場合は針しか見えません。メーカを見たい場合メーカ名し
か見えません。

失敗や不安よりも、なりたい自分を考えるようにしてください。自分に
必要のないものやテレビ・マスコミなどの不安な情報から意識をそらして
ください。

今月のブログも長くなりましたが、最後までお読みくださり、ありがとう
ございます。
息つく暇もない日々を過ごす安倍晋三総理。

安倍総理は、大学卒業後、私が入社しました株式会社神戸製鋼所
(加古川製鉄所)に勤務しておりました。

私が入社する2年くらい前のようです。

体調が気になるところですが、安倍総理は、ある健康法を実施して
いるとのことです。

その名も、ハーバード発の「4-7-8呼吸法」。息が詰まる国会を、
この呼吸法で生き抜いているというのです。

安倍総理は、これをやると落ち着けるそうです。
潰瘍性大腸炎の持病を抱え、常に健康不安説が流れる安倍総理。

我が国のリーダーは、呼吸法で健康を維持しているというのだから、
一体、どんなものなのか、否が応(いやがおう)でも気になるとこ
ろです。

『4-7-8呼吸法』は、ハーバード大出身で、健康医学研究者のアン
ドルー・ワイル氏が20年ほど前に提唱しました。

まず、口から完全に息を吐き切った後に、

①鼻から4秒間息を吸い、
②7秒間息を止め、
③8秒間かけてゆっくりと口から息を吐き出す呼吸法です。

ワイル氏は、西洋医学と代替医療をあわせた統合医学のオピニオン・
リーダーとして知られています。

先に紹介した懇親会での安倍総理自身の発言から、もう少しこの呼吸
法について補足します。

これを最低、4回以上繰り返すと、心身ともにリラックスできる。

「4-7-8呼吸法」を修得すると、床に就いてから、1分で眠ることも
できるそうです。

ワイル氏が来日した際に、安倍総理は食事をする機会があり、その時、
彼から直々(じきじき)に『4-7-8呼吸法』を教わったそうです。

そもそも、我々が日々、生活していくにあたって、何気なくしている
呼吸にどれだけ気を使うべきなのか。

まず、一生涯で6億回から7億回もすると言われるその呼吸に関して、
山野医療専門学校副校長の中原英臣氏(医学博士)が説明。

人間の筋肉には、意識的に動かす随意筋(ずいいきん)と無意識に
動く不随意筋(ふずいいきん)の2種類がありますが、呼吸は両方の
側面を持っています。

普段は無意識で行っていますが、意識的に息を止めることもできます。
呼吸だけの特性とも言え、これは、呼吸が健康と深く結びついている
証(あかし)と言えるのです。

次は、呼吸リハビリテーションの専門家で、文京学院大学 保健医療
技術学部の柿崎藤泰教授が説明。

現代社会において、特に都心で暮らし、慌ただしい生活を送っている
人たちの中には、浅い呼吸をしている人が多い。

ストレスなどで交感神経が刺激を受けると、呼気、つまり吐く息より
も、吸気、すなわち吸う息のほうが多くなります。

結果、長く息を吐くことができず、体内に空気が溜まります。

この量を残気量と呼びますが、これが増えると苦しさを覚えると同時に、
呼吸困難になる危険性が生じます。

さらに、浅い呼吸を続けると呼気の不足を呼吸の回数で補おうとします。

しかし、呼吸も筋肉運動なので、回数が増えれば疲れやすくなります。

また、姿勢が悪いと背中が丸まり、お腹や胸が圧迫され、深い呼吸の
妨(さまた)げとなりますが、姿勢を良くしようとすると、やはり
交感神経が刺激されて、結局は浅い呼吸につながりかねない。

とにかく、『努力しないこと』が、深い呼吸をする基本です。

ただ息を吸い、吐くだけのことでも、「正しい呼吸」となると意外に
難しいようである。

理想的な呼吸時間の比率は、『吸気1』に対して『呼気2』とされて
います。

長く息を吐くことで副交感神経が刺激され、リラックス効果が生まれて、
集中力が高まるんです。

安倍総理がやられているという『4-7-8呼吸法』も、吸気と呼気の割合が
1対2になっています。

息を吸うと脈が速くなり、血圧が上がります。他方、吐くと脈は遅く
なり、血圧は下がります。

長く吐くと脳内物質のセロトニンが分泌され、落ち着く効果があります。


『4-7-8呼吸法』は、息を長く吐くことができ、かつ一定のリズム運動
であることから、心と身体の健康にとても良いことだと思います。

はじめから何秒と決めるのは、なかなか難しく、とりわけ7秒間、息を
止めるのは意外と苦しいものです。無理のない自分に合ったリズムで
いいです。

生命をつかさどる呼吸、一番大切です。

         <参考>2015年9月21日 YAHOOニュース

★ 歩きながらできる呼吸法 ★

歩きながらだれでもできますし、血行がすごく良くなります。散歩しな
がらできます。

□「1呼 1吸 (いっこ いっきゅう)」
 初心者は、まずはこちらから、初めてみてください。1回長く息を吐い
 て、1回吸う。  
 
 歩きながら、リズムをとりながら

 ①口から吐く--(フーー--) 1~8歩
 ②鼻から吸う(一気に吸う)   9歩目
 
 *やりやすい歩数でいいです。上記は、私の場合です。

□「3呼 1吸 (さんこ いっきゅう)」
 徒歩のリズムに合わせて、3回息を吐き、1回吸う。これを『3呼1吸』と
 言い、やってみると分かりますが、歩行リズムにちょうど合い、慣れる
 と無理なくできます。
 
 歩きながら、リズムをとりながら

 ①口から吐く、吐く、吐く(ハッハッハー--) 1~8歩
 ②鼻から吸う(一気に吸)           9歩目
 
 *やりやすい歩数でいいです。上記は、私の場合です。

私は、犬(ラフ:スタンダード・プードル オス8歳 人・犬・猫・
ボールが好き)の散歩中に、手動式のカウンターを持ち、100回おこ
なっています。

皆さんも、歩きながら数回から初めてみてください。

★ お知らせ ★

気ゴコロ療法院では、「奇跡を起こす ありがとう」プロジェクトを、
9月から始めました。

1日千回、トータル10万回、「ありがとう/ありがとうございます」を
言うプロジェクトです。

コクヨの手動式カウンターと記録ノート(手作り)をお渡ししております。
費用は、一人千円となります。

現在、11名の方がチャレンジしております。

言霊(ことだま)による潜在意識の活用で、言葉のすごさと大切さを
実感してもらっております。

チャレンジしたい方は、ご連絡ください。

最後まで、お読みいただき、ありがとうございます。
気功療法に来られる方のなかには、長年、肩こりや腰痛で悩まされて
いる方がおられます。
おられます。

たいへん申し訳ないですが、今回はこのようなタイトルで書かせていた
だきました。事実のようなので書かせていただきました。m(_ _)m

皆さん、揉めば気持ちが良く、筋肉がほぐれたかのように思われま
せんか。

気功療法に来られた方には、一応(いちおう)、「筋肉を揉(も)むと、さら
に硬(かた)くなり、ますますコリますよ」と伝えるようにしています。

その内容について、わかりやすい本がありましたので、以下にご紹介
いたします。

【揉めば揉むほど肩はこりやすい】・・・・腰痛も同じです。
局所的(きょくしょてき)に揉んだり押したりしても、肩こりは治らない
―――そう言われても、肩がこっているときは、思い切りギュウギュウ、
グリグリと揉んだり押したりしたくなるものですよね。

私も、かつてはマッサージに通って「気持ちいいな~」と思っていた
ので、気持ちはよくわかります。

揉むと痛いけれど気持ちがいい、いわゆる「イタ気持ちいい」という
感覚(かんかく)がありますね。

実は、このときパンパンに張った筋肉の「筋線維(きんせんい)」が断裂
(だんれつ)しているのです。

筋肉は、細い繊維(せんい)が束(たば)になったソーセージのようなもの
で、両端(りょうたん)が細くなっています。

そのソーセージの皮に当たるのが筋(きん)膜(まく)という袋状(ふくろ
じょう)の膜(まく)です。

筋膜におおわれた筋肉は、何本か束ねられた、さらに大きな筋膜におお
われています。

筋肉の動きが悪くなると、老廃物(ろうはいぶつ)がたまってパンパンに
張り、内圧(ないあつ)が高くなって筋膜がピーンと張り詰めた状態に
なります。

そこへ揉(も)んだり押したりといった力が加わると、筋(きん)膜(まく)
はピリピリと細かく破れ、さらに筋(きん)繊維(せんい)も断裂(だんれつ)
します。

硬(かた)いステーキ肉を焼く前には、パンパンと叩(たた)いたり揉んだ
り引っ張ったりして、柔らかくしますよね。

肩を揉んだり押したりするのは、同じことを人体で行っているわけです。

筋線維を断裂させれば、当然お肉は柔らかくなりますが、生身(なまみ)
の私たちの体の場合はどうなるのでしょうか?

肩こりの痛みは、実は筋肉じたいではなく、筋膜から発生しています。

パンパンに張った筋肉が折れ曲がって筋膜がグーッと引き伸ばされたとき、
あるいは外部からの刺激でピリピリと破れたとき、末梢(まっしょう)神経
(しんけい)が発した発痛(はっつう)物質(痛みのもと)を筋膜にある神経
(しんけい)末端(まったん)の受(じゅ)容体(ようたい)が受け取り、電気
信号となって脳に伝達するのです。

筋線維や細かい筋膜が破れると、内圧が低くなり、筋肉が少し柔らかく
なります。

筋膜が破れ、内圧が低くなると、パンパンに張っていた筋肉が解放され
ます。

これが痛いけれど気持ちいい、「イタ気持ちいい」という感覚を生み出し
ているのです。

でも、実際は筋膜と筋線維が損傷しているのですから、痛みが残ります。

揉んだ翌日に痛みが出る、いわゆる「揉み返し」があるのは、組織が損傷
しているからです。

調理用のお肉と違い、生きた人間の組織は、傷ついたら、そこが修復され
ます。

ただし、断裂した筋線維が再生するときは、以前よりも硬くなります。

つまり、マッサージをすればするほど、肩の筋肉はどんどんガチガチに
なってしまうのです。

さらに言えば、筋膜が裂けると、破けたところから筋肉がはみ出して、元に
戻らなくなる可能性があります。

こうなると、慢性的な痛みにつながってしまいます。

五十肩だと思って悩んでいたら、実は筋膜の破れが原因だった、という例も
あります。

筋膜が裂けると激痛が走ります。裂けた部分により圧力がかかり、圧力が
かかったところはなかなか修復されません。

揉んでも肩こりが解消しない理由が、これでわかっていただけたでしょうか。

解消しないどころか、余計にひどくなる可能性があるのです。よほど注意
が必要です。

【なぜ赤ちゃんには肩こりがないのか】
みなさんの中には、肩こりの原因を「筋力不足」と考えて、筋トレに励ん
でいる方がいるかもしれません。

筋トレをすれば、重い頭を支えるのが苦ではなくなり、前かがみの姿勢に
ならなくてすむという考え方です。

筋肉をつけることは、悪いことではありません。ここでは、そんな筋トレ
の害についてお話ししたいと思います。

筋トレというのは、筋肉を収縮させるのを繰り返して、大きくしていく
作業です。

筋肉は収縮すると硬くなります。鍛えるばかりで弛緩(しかん)させなければ、
筋肉は硬くなる一方です。

ギュッと固く絞ったおしぼりが水を吸わないように、硬くなった筋肉には
体液が浸透(しんとう)しません。「水」が循環しない筋肉には、必要な酸素
や栄養素が供給されず、疲労物質がたまっていきます。

これでは、肩こりが良くなるどころか、ますます痛みが強くなってしまうで
しょう。

つまり、筋肉は「量」よりも「質」が問題なのです。

いくら筋肉ムキムキでも、硬い筋肉ばかりでは、「水」を循環させるポンプ
にはならず、お荷物でしかありません。

筋肉に未来の役割を果たしてもらうためには、筋トレをするよりも、筋肉を
ゆるめるほうが先決です。

実のところ、筋肉は鍛えなくても、赤ちゃんのように、“ふにゃふにゃ”に
ゆるめるだけで、筋肉には酸素と栄養がいきわたり、十分育つのです。

むしろ、柔らかいほうが力を発揮できます。

【ストレッチは「一時しのぎ」と心得よう】
肩こりを解消するために、ストレッチをする人も多いと思います。両腕を
グーッと上に引きあげたり、肩甲骨を後ろに思い切り反らしたり・・・・
普段伸ばさない部分を伸ばすと、気持ちがいいですよね。

でも、残念ながらその気持ちよさは一時的なものです。おしぼりの例を思い
出してください。

ギュッと固く絞ったままのおしぼりを、グーッと引き伸ばそうとしても、
ろくに伸びもせず、柔らかくもなりません。

筋肉には、引っ張られると反動で引っ張り返そうとする働きがあります。
骨格筋の中には筋(きん)紡錘(ぼうすい)という、筋肉の伸び具合を感知する
受容体があります。

これにより、筋肉が激しく伸ばされると、反射的に引っ張り返す力が働き
ます。

だから、むやみに筋肉を引っ張ると、筋肉の引っ張り合いが起こり、過緊張
に陥ってしまうのです。

【筋肉が喜ぶ、ゆる~い運動】
筋肉をゆるめるポイントは、筋肉をゆらすことです。

ここからは、本の内容とは別です。

私もそうです。現代の日本人に肩こりや目の疲れが多いのは、体を動かさ
ずに、パソコンの前で、仕事でも買い物でも、座ったまま済ませられる
ようになりました。

この反動で、体を動かしましょうと、都道府県ごとに、マラソンブームが
湧き上がりました。

筋肉を動かすと言っても、ジョギングや筋トレなどの激しいスポーツを
するのは逆効果です。

激しい運動は、負荷が大きすぎて筋肉を疲労させてしまいます。

筋肉に負荷をかけるのは、ブレーキをかけながら自転車をこぐようなもの
です。

筋肉は、本来、ゆるめるものなのです。

私の一番のおすすめは、振動功(しんどうこう)と、耳(みみ)擦(こす)り
です。そして、呼吸法です。

文章では、説明しづらいのですが、健康気功での説明および気功療法の際に、
その方の症状にあった自宅でできる気功法で説明いたします。

やってはいけないこと。体を揉んだり、押したりしてはいけません。

やればやるほど、血行が悪くなり、コリができます。

マラソンにしても、筋トレにしても、やりすぎには注意が必要かと考えます。
参考にしていただければと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

<参考書籍>
 肩こりは10秒で治る 佐藤青児