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健身練(けんしんれん)の活動を通じて得た健康情報をご紹介します。 http://www.eonet.ne.jp/~yorokobi/
すべての病は、過去の自分自身がつくりあげたもの。そのさいたる病が”癌(ガン)です。

恐怖と不安で、悩み苦しみます。病院にいって治してもらおうと、命懸けになります。

先月、子供のころから可愛がっていただいた”おじさんが肺がんで亡くなられました”。
コンビニにいった帰り、車にはねられ、病院に入院しました。そして、そこでの検査で
肺がんが見つかりました。事故の処置というより、肺がんの処置となり、抗がん剤を
投与しはじめました。ところが、あっという間に亡くなってしまいました。

入院中の一時帰宅の際、私のお袋に会いに来たそうですが、急に咳がでるようになり、
昔のことをいろいろと話したそうです。

おそらくですが、病名を聞き、恐怖と不安で、ガンというよりも、気持ちがだんだんと
落ち込み、衰弱していったのではないかと思います。

以下に、五木さんの著書の一部を紹介しますが、こういう考え方もあると感じております。
自分自身の体の一部であり、また家族だと思うことで、救っていきながら、本来の状態に
もどしていくという、すばらしい発想です。



大河の一滴 五木寛之   幻冬舎(p271~274)

たとえば癌(ガン)という病気があります。あれは人間の体に悪いものだから、征圧しなきゃ
いけないというのがこれまでの考え方ですが、分子生物学のレベルは、それはもう古い考え方
なのです。

札幌ガンセンターの理事長でガンの病理学の第一人者である小林博という方が、新聞にこういう
意味のことを書いておられました。

人間の体を作っている五十兆億の細胞は、すべて老いていくものである。また、紫外線や汚染物質
などのよって常に傷つけられている。その傷つき老いていく細胞たちを、何とかささえていこう
というはたらきの中から、ガンというものが発生するのではないだろうかと思うことがある、と。

人間に限らず、すべての生物は細胞からできあがっていて、その細胞は分裂をくり返しながら、
古い細胞が死滅し、新しい細胞が生まれることで生命を維持しているわけです。

ところが老いたり傷ついたりして分裂能力が衰えた細胞があると、その周囲にそれをバックアップ
しようという善意のボランティアが出てくる。

彼らは衰えた細胞をカバーしようとしてしゃにむにがんばって、旺盛に分裂し、殖(ふ)えていく。
あげくに止まらなくなってしまう。止まらなくなって暴走している状態、細胞が増殖を無限に
くり返して制御できない状態がガンというわけです。

だから、ガンの発生のメカニズムは大きく二つあって、アクセルの故障とブレーキの故障という
ものです。ひとつは増殖因子が強烈に発揮されて制御ができなくなったことで、これは、アクセル
がおりたままもどららなくなった状態。もうひとつは、ガン制御遺伝子がだめになってブレーキ
が効かなくなった状態です。

いずれにしても、ガンは、発生自体は善意の自己防衛なのです。だから、叩きつぶすとか放射線
で焼き殺すとか闘病とか、そういう考え方は基本的にどこかズレていると僕は思う。

ガンは悲鳴をあげながら暴走している哀れな細胞です。だれか止めてくれ、と叫びながら
突っ走っている。

たとえば家庭内に非行少年がいるからといって、少年院に送りこめばいいというものでないで
しょう。ガン細胞も自分の家族なのだ。

家族が悲鳴をあげながら暴走しているなら、それはなんとかして家族全体で救わなくてはいけない。
それと同じように、身内の、自分の細胞がガン化して悪さをしているのなら、がんばってなんとか
引きもどしてやらなければいけない。

切り取るとか焼き殺すということだけを考えていたのでは、どうにもならないだろうというのが、
僕の考えなのです。必要なのは、細胞の暴走を制御し、コントロールしていく力、減速させる力です。

征圧するのではなく、救うことで治していくという発想だと思うのです。
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